仏前式の衣装選び
結婚式と聞くとチャペルでの挙式や披露宴などをイメージされることが多く、衣装となるとタキシードにウェディングドレスがあげられます。ですが挙式自体にはキリスト教式の他に神前式や人前式のほか、仏前式などもありカップルで希望のスタイルを選ぶ事になります。
日本では和服を式に取り入れるのであれば、仏前式を行うのがポイントです。男性が着用するのは紋付羽織袴になり、和服の中でも第一礼装になります。選ばれる色は黒が多くありますが、ネイビーやグレーといった色からも選ぶ事ができます。女性であれば白無垢の他に、角隠しや綿帽子を合わせたデザインの和服になります。格式の高い和服になるので、選ぶ際は男性の衣装と同格の物を選ぶことが重要です。その他に女性の場合は色打掛を選ぶ事もでき、より華やかなデザインタイプにする事も可能です。またより魅力的な和装となる黒引振袖などもあり、状況や式のプランに合わせて種類を選ぶ事が出来ます。
仏前式で行う挙式の流れ
近年チャペルだけでなく、お寺で行う仏前式も大変人気があります。基本的に先祖代々の菩提寺、もしくは夫婦の縁が深い寺院の本堂を使用して行われており、僧侶が司婚者を務めます。このような寺院では披露宴会場も近くにあったり併設されていたりするので、以前に増して挙式がしやすくなっています。
挙式の流れはまず、参列者が入堂します。音楽は雅楽であることが多く両親の次に親族、そして来賓の順番で入堂しますが、席順も定められており、本堂に向かって右側が新郎側、左側が新婦側となります。その後新郎新婦が入堂し、僧侶が入堂します。入堂後は僧侶は本尊前に設置されている礼盤に上がって敬白文を朗読しますが、敬白文を朗読している間は新郎新婦は頭を垂れていなくてはなりませんし参列者は起立をして聞かなくてはなりません。仏前式では念珠授与が特徴的ですが、この念珠も白は新郎へ、赤は新婦に授けられます。司婚の辞の後は、焼香や誓杯、法話と続き退堂になります。