仏前式挙式でも指輪交換はある?
和の結婚式で行われているイメージはしにくいですが、仏前式挙式行われる儀式の中で、最も指輪交換に近い意味合いをもつものは念珠の授与です。
これは、僧侶から白い房の念珠が新郎へ、赤い房のものは新婦へと授けられ、新郎新婦は受け取ったあとに親指以外の指にかけて合掌します。
指輪交換を行う場合は、念珠の授与の儀式のあとに行われます。
僧侶から受け取り、新郎から新婦へ、新婦から新郎へとお互いの左手薬指にはめます。
仏前式挙式では、本来の仏教徒とは無関係にあるため取り行われてはいませんでした。
しかし、時代の流れとともにマリッジリングの交換を望むカップルが増加したことや宗教上の理由で行ってはいけないという規則がないことなどから取り入れるカップルが増えています。
2人で相談して行うか否かを決めるカップルがほとんどです。
念珠の授与の代わりに行うカップルもいれば、念珠と両方を準備するカップルもいるようです。
和婚は、伝統を重んじて執り行われるので、まずはお寺と相談してみることをおすすめします。
仏前式の挙式において数珠がもつ重要な役割とは
結婚式といえば、やはり教会や神社で行われるイメージが強いでしょうか。
ただ、あまり知られていませんが、「仏前式」といってお寺でも挙式ができるのです。
仏前式は、日本古来から行われてきた結婚式の方式で、仏教の教えに従って仏様とご先祖様に結婚を誓います。
伝統に基づく挙式スタイルとして近年注目を集めており、信徒かどうかに関係なく式が挙げられるお寺も増えています。
式の流れも教会式や神道式とは大きく異なり、お坊さんの法話があったりお焼香があったりと、仏教的要素が強いのが特徴です。
その中でも特に大切な儀式は「念珠授与」と呼ばれるものです。
念珠とは「数珠」のことを指し、新郎は白い房の念珠を、新婦は赤い房の念珠をお坊さんから授かります。
この念珠を通して新郎新婦は仏様に感謝を捧げ、二人の縁が結ばれ結婚することを誓うのです。
また、参列者も式に臨む際には数珠が必要になりますので、持参してもらえるよう必ず事前に連絡しておきましょう。